「第34回ぐんま新人」オーディション レビュー
第34回ぐんま新人演奏会公開オーディション(ピアノ部門)は、知り合いも何人か挑戦していたので、「応援」も兼ねて行ってみました!
2年前も聴きに行ってみたのですが、その時と同様、
「オーディション」というだけあって、独特の緊張感が漂っていました。
発表会やコンサートと違って、演奏を競い合うのですから、当たり前ですが。
個人的な感想ですが、今年は非常にレベルが高かったです!
正直、「誰が合格するんだろう?」と思いました。
合格された方は、どの方も上手な演奏をしていましたが、不合格だった
方の中にも、僅差でダメだった方が何人もいたように思えました。
このオーディションは、
発表会や一部のコンクールと違い、厳しい結果を突きつけられます。
年に一度であり、その瞬間に最高のパフォーマンス(演奏)をして見せなければ、合格は勝ち取れません。また、合格した後も、11月に開催される「新人演奏会」のために練習に励まなければならないので、浮かれてもいられません。
惜しくも不合格だった方々は、是非来年も挑戦してください。
このオーディションは、最近、年齢制限が35歳まで引き上げられました。
18歳や19歳の大学生が受けられないのは、ちょっと残念ですが、20歳になれば、何度でも受け続けることができます。回数制限はありません。
合格された4名の方、おめでとうございます。
合格し、まずは一安心ですが、油断している余裕はありません。11月の本番にむけて
がんばってください。
最後に、祝福の思いをこめて、ピアノ部門に合格した方のお名前を挙げさせて頂きます。
岡村 梨奈さん
佐々木 楓さん
石川 美樹さん
高木 直樹さん
以上4名です。 おめでとうございます。
曲目選択の大切さ
ピアノの曲目選択のことで、色々と聞かれることも多いので、ちょっと考えてみました。
特に、オーディションを受ける時には、「どんな曲を弾くのか」によって、結果が左右されることもしばしばです。
「自由曲」であるからといって、どんな曲を選んでも良いわけではありません。
ある程度、聴き映えがしなければならないし、一方で、自分のレベルにあったものにしないとなりません。難しすぎる曲を選んだことによって、完成度が落ちれば、点数も必然的に低くなってしまいます。
ここで、ぐんま新人演奏会オーディションで、過去5年間のうち合格した方の選んだ曲目を振り返りましょう。
2010年 ショパン:アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ 作品22
2011年 ステンハンマル:ピアノソナタ第4番 第1楽章
スクリャービン:24の前奏曲作品11より、1.2.3.6.7.8.10.11.13.14番
ヒナステラ:アルゼンチン舞曲作品2
コダーイ:「7つの小品」作品11より2,3,4,6
2013年 リスト:スペイン狂詩曲
リスト:「巡礼の年 第1年 スイス」より”オーベルマンの谷”
シューマン:フモレスケ 作品20
シューベルト:「さすらい人幻想曲」D.760 第2.3.4楽章
2014年 ベートーヴェン:ピアノソナタ第21番「ワルトシュタイン」 第1楽章
シューマン:「謝肉祭」作品9 より 10曲
カール・ヴァイン:ピアノソナタ第1番 第1楽章
一見、皆それぞれ別の曲を選んでいるようにも思えますが、最近の傾向として、
1. 最近2年間では、リストとシューマンの作品を選択した人が合格者の半 数を占めている(合格者8人中計4人)
2. 合格者の8割以上の人がロマン派以降の作品を選択している
ということが言えそうです。
その他、ロマン派の作品が大半であるというほかにも、現代作曲家や普通の演奏会では聞いたことのない作曲家の名前もチラホラ出ています。西村朗やカール・ヴァインは現代の作曲家です。
ただ、全体としてみると、有名な曲を選択されている人は、少なくないということも分かります。
オーディションには、やはりロマン派、または20世紀以降の現代音楽の中から、自分にあったものを選ぶ方が良いという結論に落ち着きそうです。
2015年ぐんま新人演奏会オーディションの募集要項はこちら↓
募集要項発表! 2015年 新人オーディション
最近、なかなか更新できていませんが、2015年「第34回ぐんま新人演奏会」の募集要項が群馬音楽協会のページからダウンロードできるようになりました!
今回はいろいろと変更点があるようです。
主な変更点をこちらに引用しておきますね。
1 参加資格に、県内の幼稚園又は保育園を卒園した者を追加する。
また、参加資格の年齢については、20歳以上35歳以下とする。
2 参加費については、8000円とする。
3 作曲部門は、今後毎年実施する。
申し込みの時に提出する、写真や切手についての変更点もありますが、これは申し込む際に確認してください。
いかがでしょうか?
このオーディションは、他のオーディションと比べて、参加費が非常に安いんですよ。さらに、課題曲はなく、すべて自由曲なので、他のコンクールと、ほぼ同時に受けることも可能です。
参加資格さえ満たしていれば、現在、群馬県に住んでいる必要は、まったくありません。応募したからといって必ず合格できるとは限りませんが、特に首都圏に住んでいる音楽大学の学生や、一般大学の学生にとってはメリット大きいと思います。
合格した際には、新人演奏会への出演機会と、その他さまざまな演奏機会を得ることができます!!
逆に万が一、不合格で失うものは、「オーディション当日の時間」と「参加費用数千円」くらいでしょうか(笑)
予選はなく”一発勝負”なので、何度もオーディションのために足を運ぶ必要がありません。
要綱は、ダウンロードで、無料で手に入ります。もう一度貼り付けておきますね!
速報 第34回ぐんま新人演奏会公開オーディションの日程
「努力」の妄信
よく、「がんばれば夢はかなう」「継続は力なり」「努力すれば必ず良い結果になる」という言葉を聞きますが、どうなんでしょうか?
本当に努力は実るのでしょうか?
確かに努力をすれば、ある程度の結果につながることもあるでしょう。ただし闇雲に頑張ってみたり、対してやりたくもないことを仕方なしにやる(ただし、お仕事は除きます)、といったことを繰り返していても、良い結果が得られるとは限らないのが現実です。
また、どんなに一生懸命にやっても、良い結果が出ないことがあります。
これは、「自分の努力が足りなかったから」と言えない部分もあります。
そもそも、その分野に自分が向いていない、というパターンもあるし、やり方が間違っていたかもしれないし、ものすごく確率の低いことに挑戦していたかもしれません。その時は、もうどうしようもありません。
すっぱり諦めた方がいいこともたくさんあります。
一方で、たとえ、結果に結びつかないことがあるかもしれないけれど、「やめられない」「毎日トレーニングをしないと落ち着かない」といったこともあるでしょう。
そういった努力は続けていても苦しくないし、むしろ快感に思え、充実した毎日を送ることにつながっていく可能性が高いです。
ぜひ、そのような事柄だけに絞って、努力してみるのはいかがでしょうか。
なんでもかんでも我慢して「頑張る」のは、周りは褒めてくれるかもしれませんが、実際の所、美徳でも、偉くも何ともないし、自分自身が、ただただ苦しく、虚しいだけです。
ブログのタイトル
以前はブログのタイトルを、「ピアノ学習」にしましたが、今回は、タイトルにこだわらず、それなりに思いついたことを書いたり、情報提供していけたらいいと考えています。
そうはいっても、生活上、ピアノや音楽の話題が多くなりそうですが。
音楽以外にも興味のあることについて書いていきたいです
ところで、なんだか、このブログの方が使いやすそうです。
前のブログはチラシをアップロードできなかったので。(ファイルの容量が大きすぎてアップロードできない、らしい)
試験的ですが、当分はこのブログでやっていきたいと思います。
ブログのタイトルは、とりあえず「仮タイトル」としておきます
ピアノ研究会の開催について
久しぶりの更新です。
2015年度から、このブログに引っ越しをすることにしました。
早速ですが、ピアノ研究会を開催のお知らせです。
もうすでに第4回となりましたが、第1回、第3回は大学内の講義室内で行われ、第2回は高崎シティギャラリーで開催されました。
そして、今回は伊勢崎市文化会館での開催です。
通常は、大学内で開かれた研究会でしたが、もっと一般の方にも見に来て頂きたいという思いから、再び、ホールでの開催が実現しました。
是非、多くの方に足を運んで頂けたらと思います。